| 自分史創庫 自分史コンクール 自分史ニュース |
| 新連載 自分史楽習塾 「自分史の書き方つくり方」 |
| トップページへ | 自分史創庫へ |
私たちは文化の創造と継承をテーマに、活動を続けてまいりました。
「100年 自分史年表 NOMO」は,明治・大正・ 昭和・平成の時代を通じて、戦争と平和、苦難と繁栄、激動と変貌 をひと目でわかるように、100年間の政治・経済・社会・文化・スポー ツ・芸能・流行などの記録をまとめて記載しました。
20世紀の時の重みと、先人達が歩んだ道をじっくりと見つめ直し、自分自身の歴史と重ね合せることが、今を生きる私たちにとって意義深いものがあると考えたからです。
21世紀・・・今や人生100年の時代・・・新しい世紀は、懐の深い知性と経験を積んだ「優れた大人」を求めています。人情の機微を知り、逆境を経験し、多くの人間学に長けた大人がいるならば、その後に続く若者たちもまた、そこから「人間らしさ」や「歴史 の大切さ」を学んでいくことでしょう。
未来は次の時代に託すしかありませんが、そのためにこそ、私たちは自らがもっともっと学び、たえず新しい知識を得ることが必要となってくるのです。その上で、先人や自分たちが生きた時代の文化や伝統・風習・社風・家風などを継承しなければなりません。
私たちは21世紀に、大きな希望と楽しみを抱きながら、「新しい知識と情報」を発信することで、少しでもお役にたちたいと考えています。
日本自分史普及協会 専務理事 遠 藤 裕 介
自 分 史 を 書 く
自分史で最も望ましいのは、自分の言葉で綴ったものであることで、半世紀と体験記に分けられる。半世紀は誕生から現在までを時系列をたどって編年体で書かれることが多く、体験記は行動的な体験や大きな出来事が主題となるため、さまざまな内容になる。戦争や事件など、「何」を選び「どう書くか」、これは建物を建てるのと同じで、大黒柱はどれにするか、柱は何本にし、どういう順番に建てるか、文章の構成を決めることが大事である。
これらの作業をすすめるうえで究めて重要なことは、自分史を書くための年表づくりである。いわゆる歴史年表で、年月ごとの自分の主な出来事の欄、身辺の出来事のほか忘れてはならないのが国内の主な出来事の欄と国外の主な出来事の欄である。これらは自分の考えや行動の背景を明らかにするものとなる。
そのほかに関するもの、学校時代の作品類、自分の履歴の記録類、写真類手紙類などはそれぞれ重要な資料になり、また長老や先輩、友人知人の話を聞くことも必要となる。
自分史だからといって気まま勝手に書いてよいわけではない。書いてはいけない文章と注意して書かなければならない文章がある。人の中傷や誹謗と人を見下げた文章で、ともに人権尊重の精神が貫かなければならない。
執筆にあたっては自分を飾らずに書くこと。つい自分を飾りたいのが人情だが、自慢話は鼻もちならない。また「卑下自慢」にも気をつけなければならない。自分の事実を飾らず誇張せず素直に、わかり易く書くことによって生きる指針を見出すこともできる。
日本自分史学会会長 土 橋 寿
| ■第1回 T 自分史を書くための資料の収集。 |
@ 写真を資料にする 写真アルバムに貼られた数枚の写真が、あなたをタイムマシンで遠い昔へと連れて行く、現実がいつしか消え、当時流行した懐かしい歌などが聞こえてくる。と同時のその時代の思い出が鮮明に甦ってくる。写真のバックに写っている風景や建物を見れば、今ではまったく変わってしまった土地の形状や、建築様式が手に取るようにわかるはずだ。このように映像というものの情報力は計り知れないものがある。写真の量が豊富であれば、グラビアを中心とした編集や、BGMやナレーションを挿入した本格的な「自分史ビデオ」の制作も考えてみたい。 A 手帳や日記を資料にする 写真や日記が手元にあれば、自分史作成の大きな味方となり「自分史づくり」情報の宝庫といっても過言ではない。文章力のある人の書いた日記であれば、それに手を加えて、、校正・編集すれば、そのままで立派な「自分史」になる。この頃では、書く情報記録時代から電子情報記録時代へと大きく変化してきた。これにともなって、パソコンやワープロなどの情報機器が飛躍的な発展を遂げ、これからの「自分史づくり」の大きな武器となるに違いない。 B 辞令・賞状・家計簿を資料にする。 辞令や賞状が残っておれば、その時の年月日が確実にわかり、自分のおかれた状態が強烈に甦ってきて、何物にも代えがたい宝だ。家計簿についていえば、経済の記録は生活をふり返る重要な資料だ。お金の問題こそ、生活そのものの記憶を連れてくる。衣・食・住の現実がありのままに再現され、当時の生活が鮮明に甦ってくるはずだ。 C 取材や調査の結果を資料にする 子供の頃に過ごしたところや、旅行した場所を思い出したら、その場所へ行ってみることをすすめる。訪ねてみて初めて記憶と現実の感覚の差に驚き、子供感覚がそのまま残されていることを実感する。それをひとつずつ思い出の中で修正することによって、これが新鮮な記憶となって甦ってくる。記憶の曖昧さを確認するためには友人・知人・親戚を情報源にするとよい、この人たちから得る情報量の多さと確実性をあらためて実感するはずだ。 取材や調査をしているうちに懐かしい記憶や感覚が甦ってきたら、それを素早く、「自分史年表」の「自己年表欄」にメモしておこう。この工程を繰り返して行う根気が「自分史」の出来栄えを決めることになる。 |
| トップページへ | 自分史創庫へ |
| ■第2回 U 自分史年表を利用した資料の整理法 |
@ 資料の整理は単純でスムーズに 整理の目的は、欲しい資料がすぐ参照できるということにつきる。しかし、やってみるとこれが以外にむずかしい。「自分史づくり」に失敗する原因の多くは、整理作業が目的化して、重すぎる仕事にしてしまうことだ。理想的なシステムをめざすあまり、完璧な作業を目的に強いてしまうからだ。あなた達の目指す立場は、自分史を執筆することだ。それには、自分に近い課題に向かっていけばよい。成功する整理法は、作業が単純で時間がかからないことにつきる。その上で、検索が簡単な方法を考えることだ。 A 資料の整理は「自分史年表」づくりから 自分史づくりの基本は、資料と記憶の情報量にかかっている。資料によって記憶を呼び戻すこともあれば、記憶によって資料を得ることもある。収集した資料を整理する方法として考えられるのは自分史年表をつくることである。これは、年月ごとの自分の出来事を歴史年表の形式でメモしていくことで、自分が生まれた時から現在までを時系列をたどって編年体で記録することである。個人史といえども、史実に間違いがあってはならないというのが鉄則である。そこで、自分史を書くときは、先ず基礎作業として、正確な自分史年表を作ることが必須の要件となる。 B 資料の保管は自分史年表の「自己年表欄」に 自分史年表づくりの基礎作業を行う上で求められるのが客観的な社会年表である。社会年表は内外の出来事を発生した順に記載したもので、自分の過去の出来事を回想することに役立つ。 しかし、自分専用の社会年表を作るとなると、これには大変な作業を要する。そこで皆さんには、既成の社会年表を利用することを薦める。 日本自分史普及協会発行の「100年・自分史年表・NOMO」CD版、「自分史年表」は、1901年から2007年まで107年間の社会年表(政治・経済・社会・文化・スポーツ・芸能・流行など)を記載し、続いて「自己年表欄」を設けている、ここに、自分自身や周りの過去の出来事を、回想しながら記入する仕組みになっている。つまり、社会年表に目を通しているうちに、過去の残像が、鮮やかな記憶となって甦ってくることになる。そこで、思い出したことや、他の方法で収集した資料の内容を、すかさず「自己年表欄」に書き込めばよい。 自分史年表は「自分史」ではないので、文章のセオリーにこだわることなく、簡単に要領よく書くことにつきる完成された「自分史年表」は、あなたの全てが詰め込まれた貴重な人生の保管庫となる。 |
| トップページへ | 自分史創庫へ |
| ■第3回 V 自分史のまとめ方 |
@ 構成は、わかりやすく、正確に 自分史は、自分の歩みを自分の歴史の順に書いていくのが基本であるが、日記の集大成であってはならない。構成・編集は、自分史づくりにとって重要な部分をしめているが、あまり形にこだわると重くなってしまうので、文章がスムーズにつながるように考えながら、わかりやすく正確に構成することが大切である。しかも、文章の内容が平坦にならないように気をつけながら、少し順序を変えてみるテクニックを使い、それに加えて、エッセイ風のコラムなどを、挿入する方法を考えてみたい。 A 主題(テーマ)を決めてから構成を考える 最初に主題(テーマ)を決めると構成がしやすい。形にこだわって、自分の過去を、だらだらとだどるよりも、仕事や趣味を中心にした文章は書きやすいものだ。その中から主題を見つけることは以外と容易である。 自分の仕事に焦点を絞り、社歴や業界の動向、研究や技術の変遷、国際的な動き、催事や出来事などを書いていく。どんな人でも、業界のある部分ではプロだから書きやすいだろう。ただし、仕事のことを並べるだけでは面白くない。自分の子供や孫に語りかけるつもりで、自分の周辺のエピソードなどを交えながら、わかりやすく書くことが大切だ。 また、趣味やスポーツをを中心に書くのもひとつの方法である。その趣味やスポーツの歴史や文化的背景を調べることによって、自分史に深みが加わってくる。それに、趣味やスポーツを通じて知り合った友人知人との交友関係などをテーマにして書けば、立派な文化史ともなる。 B 自分史の題名(タイトル)を考える 自分史でよく見かけるタイトルは「思い出の記」「あしあと」「波乱の人生」「あゆみ」「青春記」「私の歩んだ道」などで、これらの題名には個性が感じられず、誰にでも当てはまるものではよくない。タイトルも立派な自分史であるから、それだけで全体の内容が見えてくるようなものを考えるべきだ。タイトルが抽象的な場合には、サブタイトルをつければ内容が分かりやすくなるはずだ。最近読んだ自分史の中から選ぶと「夢いまだやまず」「音をたどれば」「つぼどんの背い伸び」など。 |
| トップページへ | 自分史創庫へ |